→ 前回の記事「半年使って気づいた。ChatGPT「プロジェクト」で会話の迷子が消えた話」
昔はテープレコーダーを持って歩いていた
昔、作家がネタをどうやって集めていたか。
それを知ったとき、少し意外だった。
机に向かって、じっと考えているわけじゃない。
散歩しながら、テープレコーダーに話しかけていたらしい。
歩きながら、思いついたことをそのまま声にする。
ただそれだけ。
でも今思うと、これがいちばん自然なやり方だったのかもしれない。
私も配達の仕事をしているとき、ふとした瞬間に考えが浮かぶ。
止まっているときじゃない。
動いているときだ。
今はスマホで音声入力。それだけの違い
今はテープレコーダーはいらない。
スマホがある。
歩きながら、スマホに向かって話す。
それだけで文字になる。
あとで見返すと、ちゃんとネタになっている。
昔と何が違うのか。
道具だけだ。
やっていることは同じ。
思いついた瞬間を逃さない。
それだけ。
なぜ歩くとネタが出るのか
不思議なもので、机に座ると考えが止まる。
「何を書こう」そう思った瞬間、何も出てこなくなる。
でも歩いていると違う。
信号待ち。
荷物を降ろしたあと。
車に戻る途中。
ふとしたタイミングで、言葉が出てくる。
身体が動いていると、頭も一緒に動く。
逆に、身体を止めると、思考も止まる。
これ、やってみるとわかる。
AIは「考える道具」ではなかった
最近よく言われる。
AIはすごい、何でも考えてくれる。
でも使ってみて思った。
AIは「考える機械」じゃない。
思いついたものを、すぐ形にしてくれる道具だ。
ネタそのものは、自分の中から出てくる。
AIはそれを整理して、文章にしてくれるだけ。
だから、ネタがないと何も始まらない。
逆に、ネタさえあれば、一気に記事になる。
発想のスピードが一段上がった話
昔はこうだった。
メモ帳に書く。
あとで清書する。
少し進んでICレコーダー。
それでも、文字にする手間があった。
今は違う。
歩きながら音声入力。
そのままAIに渡す。
ここで一気に記事になる。
流れとしてはこうだ。
メモ帳
↓
ICレコーダー
↓
スマホ音声入力
↓
AI整理
やっていることは変わっていない。
でも、スピードがまったく違う。
この差は大きい。
60代になっても、新しいことをやっている気はあまりしない。
昔やっていたことが、やりやすくなっただけ。
そう思うと、少し気が楽になる。
記事は「完成」で終わりじゃなかった
最初は、記事を書き上げたら終わりだと思っていた。
「できた」と思えた瞬間、それで一区切り。
でも、少し時間を置いて読み返してみると、不思議と違和感が出てくる。
言葉が固い気がする。
説明っぽくて、うまく伝わっていない気がする。
完成したはずなのに、どこか引っかかる。
そこでやることはシンプルだった。
気になったところを、そのままAIに投げてみる。
「ここ、ちょっと説明くさいな」
「この言い方、もう少しやわらかくならないか」
そう伝えると、違う言い回しを出してくれる。
それを読んで、自分でもう一度考える。
少し直して、また読み返す。
この流れを繰り返しているうちに、だんだん文章が整っていくのがわかってきた。
完成して終わりではなく、
完成してからがスタートだった。
一気に良くなるわけではないけれど、
手を入れるたびに、少しずつ読みやすくなっていく。
そして、ふと気づいた。
AIは「書くための道具」だけじゃない。
むしろ、横にいる編集者のような存在に近い。
自分では見落としてしまう違和感を、別の形で見せてくれる。
だからこそ、書いて終わりにしない。
少し見直して、もう一度手を入れる。
そのひと手間が、文章を一段上に引き上げてくれる。
最近は、その時間がいちばん面白く感じている。
音声入力を続けていたら、思わぬ変化があった
音声入力を続けていて、ひとつ予想していなかったことがある。
滑舌が良くなった。
最初は、うまく認識されないことが多かった。
言葉がつながってしまったり、違う漢字に変換されたりする。
そのたびに、少しずつ話し方を変えるようになった。
はっきり話す。
区切って話す。
ゆっくり話す。
AIに伝わるように意識しているうちに、自然と口の動きが変わっていった。
気がつくと、普段の会話でも言葉が出やすくなっている。
特別なトレーニングをしたわけじゃない。
ただ、音声入力を続けていただけ。
それでも、ちゃんと変化は出るものだと思った。
「AIに話しかける生活」なんて、少し前なら考えもしなかった。
でも今は、それが当たり前になりつつある。
そして、その時間がそのまま発声の練習になっている。
文章を書くために始めたことが、
思わぬところで自分に返ってくる。
こういう小さな変化があると、続ける理由にもなる。
大げさな話ではないけれど、ちょっと得をした気分になる。
まとめ
新しい道具は増えた。
でも、やっていることは昔と同じだった。
歩く。
思いつく。
すぐ残す。
この流れは変わっていない。
変わったのは、形にする速さだけ。

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